パワハラを受けやすいタイプ

社員のタイプ別の行動

どろ沼型

ノーと言えない
ノーと言わないので、何でもかんでも押しつけられてしまう。
いやな顔をしなければニッコリしてそれで済ませてしまう。あるいは人のミスまで怒られてしまって、それが違うということも言わない。
自己評価が低い
ついつい、自分がだめなのではないだろうか、私は何かにつけて間違ってしまう、失敗してしまうと思う。
ミスをしたという思いから、パワハラに対して言い返せない。それをキッカケにして、一つのミスからどんどん広がっていく。
依存心が高い
「会社に居させてもらっている」という意識があり、「私には決められないから決めてください、わかりません」みたいなことを言っているため、怒鳴られる。
仕事が相応にできたとしても、組織への依存度が高く、争いごとを避け、自己主張しない人は、無理難題を言われても文句を言わずがんばってしまうため、ともすると許容量以上の仕事を抱え込んでしまいがち。
自分からは決して「限界だ」「助けて欲しい」「そんな仕事できない」と反論しないので、回りから仕事をどんどん回されて潰れそうになっていても、上司は気づかないことが、往々にしてある。
仕事が遅い
自分なりのペースで仕事をやっているため、周りからは仕事が遅く見えてしまう。
なぜ遅くなっているか、何をやっているかを、周りに伝えていない。
人の目を気にする
びくびくした態度を表面に表すので、ついつい攻撃的な上司のかっこうの標的になってしまう。

出る杭型

自己顕示が強い
自分の権利ばかり主張していて、周囲との調和を乱す。「礼儀を知らない」「協調性に欠ける」という非難を受け、いじめの対象になる。
過剰に仕事熱心
熱心であるがために上司のやり方とぶつかってしまう。
融通がきかない
柔軟に仕事を進めていかなければならないのに、「今朝はそのように言いませんでした」「このように決まっています」とかいうことを頑強に言い張る。

その他

過度の被害者意識
過度の「被害者意識」を持っていて、パワハラとは思えないようなことでも、被害に受けていると感じる。

※本稿は、労働法学研究会報(No.2301)の岡田康子氏(株式会社クオレ・シー・キューブ代表取締役)の講演内容から引用しました。


日本的得失~納豆社会

コロンビア大学のハービー・ホーンシュタイン教授は、人材の創造性発揮を阻害する要因の一つに「仲間・同僚からのプレッシャー」と上げています。

ある人材がきわめてユニークで、すぐれたアイデアを思いついて発表したりすると、まわりの人たちが寄ってたかってこれをつぶしてしまう傾向が、特に日本社会には見られると、教授は主張しています。

つまり「出る杭は打たれる」ということです。

優秀な部下に自分の地位が脅かされる不安や劣等感からパワハラに走る管理職もいます。

教授はこうした状況を「納豆社会」と呼んでいますが、「イケメン・ツブシ」という言葉で同じことを話している若者もいるようです。


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