結成大会
結成準備の総仕上げ
結成当事者は、結成大会を必ず成功させなければと必死です。
結成大会をいつ開くかということは、公然化の時期と関連しますが、目安としては「加入対象者の過半数の参加」、「非公然化で働きかけるべき労働者には全て働きかけが終わった時」等がポイントとなります。
結成大会の流れ
大会当日は、組合規約案、運動方針案(要求案)、予算案、経過報告書、結成宣言案、役員選挙用紙、組合加入届などを、全員に渡せるように通常は用意しています。
さらに、大会を手際よく円滑に進めるために、大会当日の細かい運営方法や分担等を事前に準備会で打ち合わせているようです。
司会者、報告者、提案者、大会の議事を記録する大会書記等は準備委員が担当することが多いようです。
結成大会は、一般に次のような順序で行われます。
- 開会
- 議長などの大会役員選出
- 結成までの経過報告
- 規約案の審議・決定
- 運動方針案(要求案)、予算案等の審議・決定
- 組合役員の選挙
- 結成宣言
- 閉会
公然化のタイミング
組合結成のあと、直ちに使用者に結成通告するとともに、要求を提出し、一挙に組合活動を軌道に乗せる方法と、組合の力がまだ弱いと考えられる場合、しばらくは非公然で進み、機会をとらえて公然化する方法があります。
結成大会→公然化→要求提出の一連の流れは密接に関連しており、労使共にタイミングが大切です。
通常、結成大会や公然化の時期としては、定期昇給、春季賃上げ、夏・冬のボーナス期などが多いようです。
結成通知書・団交申入書・要求書を3点セットとして、提出することにより、決定を通知することが、しばしばあります。
これらを明示すれば、組合規約・組合員名簿等の提出は必要ないからです。
この場合、使用者が名簿の提出を強く要求すると不当労働行為となる可能性があります。
結成については、通常、社長宛てに文書で通知されます。
口頭でもかまいませんが、労使関係の明確なルール確立のためには文書によることが望ましいでしょう。
結成通知書には、結成年月日、組合の名称、組合役員名、組合結成目的などを明記することになります。