予防のための配慮

人事異動後の配慮

転勤で仕事の内容が非常に大幅に変わった場合でも、勤務先に知っている人がいると、適応がスムーズに行きます。

また、昇進後に発症する場合も少なくないので、先輩や上司がさりげなく気配りすれば、問題を防ぐ手だてとなります。


転勤時の不適応なアドバイスは要注意

部下が新しい仕事が合わないと相談したときに、安易に「転勤を検討してみよう」と返事をすると、わらにもすがりたい部下は「転勤させてくれる」と解釈します。

人間は、ものごとを自分にとって好ましいものとして受け入れたいので、「検討してみよう」は「変えてくれる」と思いたいのです。

転勤は上司の判断だけでは実施できませんから、結果的に期待どおりに行かないと約束した上司を恨むという話が出てきます。

人間の情としては、つらい人の話を聞いたら、その場でなんとかしてあげようと思うのが常です。それは決して悪いことではありませんが、後々こじれることもあるので、その場では返事や助言をしないということも、大切です。


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