労働慣行の是正・変更
就業規則の変更などによって解決する
労働慣行とは、企業社会一般あるいはその企業の中で、事実上の制度や取り扱いとなって、それが労使間で当然に認められる事実をいいます。
就業規則の改正
成文化による解決がもっとも明確な方法といえます。
関連事項:就業規則→
明示の意思表示による改廃
(1) | 労働慣行の存在自体を否認する |
(2) | 労働慣行の成立を認めるがそれによる取り扱いの廃止を明確に意思表示する |
(3) | 労働慣行の成立を認めながらも、それ以降その取り扱いを修正し、新たな取り扱いや成文の就業規則どおり行う旨意思表示する |
異なる慣行の成立による改廃
新しい労働慣行が生起したとき、古い慣行は廃止されたと見なされます。
労働者の黙示の意思表示による改廃
使用者が事実上において既存の労働慣行を改廃する取り扱いをし、労働者側においてその改廃の事実を知りながらそれに異議を述べない場合には、使用者側の既存の慣行の改廃の意思表示に対し労働者側が黙示的に同意していると認められます。
労使合意による改廃
使用者が改廃を提案し、労働者側がそれに同意を表明するという手法で、労働協約によるもの、社員代表の合意・従業員協議会における承認などの場合があります。
関連事項:労働協約→