契約社員

契約社員とは

契約社員、準社員、嘱託、非常勤、臨時社員など呼び方は様々です。以下の者等を「契約社員」と呼んでいる会社もあります。

  1. 専門職として1年契約をする社員
  2. 期間の定めはないが非常勤で経験や技術を活かして働く者
  3. 定年後も引き続き勤める嘱託契約の労働者

なぜ契約社員になったのか

(1) 専門的な資格・技能が活かせるから 46.0%
(2) 正社員として働ける会社がなかったから 31.8%
(3) 家計の補助、学費等を得たいから 17.4%
(3) 通勤時間が短いから 15.7%
(5) 家庭の事情(家事・育児・介護等)や他の活動(趣味・学習等)と両立しやすいから 5.7%
(6) 自分で自由に使えるお金を得たいから 14.5%
(7) 自分の都合のよい時間に働けるから 11.8%
(8) 勤務時間や労働日数が短いから 7.5%

就業形態の多様化に関する総合実態調査(平成26年、複数回答)

派遣に比べると組織に縛られることへの忌避は低く、パートに比べると自由時間への欲求も少ない。専門性への指向が強いのだが、正社員として働ける職場がなかったので・・・というのが契約社員の傾向として出ています。

3割程の人は正社員になりたいと考えていますが、そのときは、今の会社での正社員化を望む人が多いようです。


労働契約と請負契約・委託契約

労働契約と間違えやすいのが「請負契約」と「委託契約」です。

労働契約と請負契約や委託契約との大きな違いは次の通りです。

労働形態 就業時間・就業場所の指定 仕事上の指揮命令 労働法の適用
労働契約 あり あり あり
請負契約
委託契約
なし なし なし

請負契約や委託契約であっても、実態(就業時間や就業場所、指揮命令など)として労働契約であると判断される場合は、労働法が適用される労働者となります。

契約の意味

労働契約を結ぶと、契約に基づいて労働者は労働カを提供し、会社はこれに賃金を支払う、という義務が労使それぞれに生じます。

契約書が交わされる場合はもちろんですが、口約束であっても契約は成立します。

ただし、トラブルが起きた場合、口約束の内容を証明することは非常に因難です。

トラブルを末然に防ぐためにも、労働契約は文書で行いましよう。

正社員が辞めれば、その穴埋めは契約社員で、契約社員が辞めれば派遣社員で補う。しかし、契約社員が採用できたら派遣社員は打ち切る――といった具合だ。

契約社員は中途採用で採るため、派遣社員よりスキルが高いし、直接雇用している分、残業させるにも使い勝手が良い。

(エコノミスト 2005.5.31)


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