三者面談

職場復帰のための三者面談とは

主治医と連携し、適切な療養と円滑な職場復帰のため、本人の了解のもとに、本人、担当者、主治医が、三者面談を行うことが考えられます。

ここで助言してもらう内容は、次のようなものです。

  1. 療養中に事業所と上司が配慮すべきこと。
    療養中、担当者と上司は、それぞれ、どのように接するべきか。
  2. 復職における具体的な勤務軽減方法。
    望ましい労働時間、残業、休日出勤、出張、交代勤務の可否や制限。
    仕事上、重要な判断・決断にかかわる責任の軽減。
  3. 休職中の訓練的出勤(いわゆるリハビリ出勤)を実施している事業所では、その可否や具体的な方法
  4. 人事異動の必要性の有無とできればその理由
  5. その他、事業所が配慮すべきことがら

三者面談のコツ

(1) みだりに病名について聞かない
(2) 医師と人間関係を作る
※医師と人間関係ができれば、部下が受診してくれないときや、トラブルが発生したときなど、担当者が自分の保険証を持って、代わりに受診してアドバイスをもらうこと(代理受診)もできます。
(3) 費用の支払い
※三者面談は、通常の受診よりも長い時間がかかります。このような助言は、通常、健康保険はきかない領域です(1時間1万円程度の支払が妥当となっています)。

 

主治医を含む三者面談の予約状(例)

○○メンタルクリニック ○○○○先生 御机下

ご多忙中誠に恐れ入ります。

このたび弊社社員○○○○を御高診いただき、誠にありがとうございます。

弊社におきまして、社員の療養・復職にかかわることに関しましては人事課の私、□□□□が担当いたしております。

つきましては、適切な療養・復職のために弊社が注意すべき事柄など、先生からご教示いただければ幸いです。必要ならば発病前の勤務状況などについて、情報提供させていただきます。

なお、面談はすべて本人の同席の下に行い、プライバシーの侵害にならないよう努める次第です。

また、この面談につきましては、面談料(1時間以内なら○○○○○円)をお支払いいたします。

なにとぞ、ご高配よろしくお願いいたします。

ご了解いただけましたら、その旨を本人にお伝えください。

平成○○年○月○日

○○○○株式会社 人事課 □□□□


休職時における会社から休職者への連絡事項(例)

  • 今後、療養中の窓口は私、□□□□が担当させていただきます。
  • あなたの健康情報はきちんと保護されます。
  • 会社からは手続き上、必要な時だけ電話します。
  • その電話への対応は、ご家族でもかまいません。
  • たまに上司などからメールで職場の情報が送られますが、返事はいりません。
  • あなたから連絡が必要なときは、電話・メールのいずれでもかまいません。
  • 担当者が主治医と面談(「三者面談」のこと)することが必要なときは、事前にあなたの了解をいただき、あなたの同席の下に行います。
  • この面談を主治医に申し込む場合、あなたを通じて予約をします。

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